自宅で暮らしている高齢者に対して、介護サービスを提供する仕事を担うのがホームヘルパーです。具体的な介護サービスの内容は、個別の訪問介護計画書に沿って決定されるので、細部は状況によって違ってきます。

 

ホームヘルパーの業務内容

 

ホームヘルパーが働く勤務場所は、市区町村等の公的機関や社会福祉法人、社会福祉協議会、民間企業、NPO法人などが運営する訪問介護事業所等、多岐に渡ります。

 

このページでは、ホームヘルパーの業務内容についてまとめていますので、参考にしてください。

ホームヘルパーの給与や勤務形態、ホームヘルパーになるために必要な資格などについては、次のページでまとめてありますので、合わせて参考にしてください。

 

訪問介護には滞在型と巡回型がある

訪問介護には、利用者宅に一定の時間(30分以上)滞在して、サービスを行う滞在型と、1日に何回かに分けて訪問する巡回型があります。巡回型の場合、1回あたりの滞在時間は30分未満となります。

 

ヘルパーは決められた時間に訪問、時間内に必要な支援を行い、介護記録を記入したうえで、退室します。巡回型の場合、必要があれば夜間や早朝に訪問することもあります。

 

滞在型の主な業務内容

1:生活援助

滞在型の業務で、最も一般的なのが生活援助です。食事や排泄、入浴などは出来るけど、全ての家事を自分一人でこなすのは厳しく、補助的に介助が必要という人の家庭に訪問、掃除・洗濯・買い物・調理などの支援を行います。

 

それぞれの業務内容を細かくみていくと、まず買い物ですが、利用者が希望したお店に、ホームヘルパーが一人で出向いて、商品を購入します。ホームヘルパーが判断するのではなく、あくまでも利用者の希望に合わせるというのが基本です。

 

調理についても、買い物同様、利用者が希望したものを調理します。しかし、味付けには好みがありますし、料理も得手不得手があります。そのため、場合によっては、利用者に教えてもらいながら調理することになります。

 

『利用者に教えてもらうって、いいの?』と思われるかもしれませんが、ベテランのヘルパーでも初めのうちは、味付けを利用者に確認しながら行なうのが普通です。

 

教えるというのは、利用者にとってはやりがいになり、介護予防にも繋がるので、むしろ、積極的に聞くことを奨励している施設も存在するぐらいです。調理が苦手でも問題なくこなせる仕事なので、料理は苦手という人でも、あまり気にする必要はありません。

 

2:身体介護

生活援助の次に多い滞在型業務が身体介護です。日常生活の動作が困難な高齢者に対して、食事介助、トイレ誘導、おむつ交換、衣類の着脱、入浴介助、移動や移乗の介助、買い物の付き添いなどを行います。

 

食事、トイレ、衣類の着脱など、利用者が自分で出来ることは、サポートは必要最小限に留めて、利用者が自分一人では難しいという部分について、ヘルパーが介助します。利用者が依存する状況にならないように、過度なサポートは避けるのが鉄則です。

 

かといって、サポートが不十分になってしまっては、元も子もないので、このあたりのバランス感覚がホームヘルパーには求められることになります。

 

身体介護のなかでも、最もスキルを要するのが、入浴介助です。利用者の自宅の浴室で、入浴の準備を行うことになりますが、浴室は利用者宅によって違います。身体状況も利用者によって違うので、個々に合った手順で入浴介助を行うことが重要です。

 

ただし、細部については、介護を開始する時に、訪問介護事業所内でカンファレンスを行い、その利用者に合った入浴介助の手順や留意点などが決められるので、ヘルパーが自分で考える必要はありません。

 

決められた手順に沿って介助を行うだけですし、介護手順に関する説明は事前にレクチャーされるので、未経験者でも大丈夫です。問題なく、業務に取り組むことが出来ます。

 

なお、利用者が判断能力を持つ人の場合には、利用者に確認しながら介護することが出来ますが、認知症などにより、利用者に確認が出来ない場合には、全て自分で判断しなければいけないので、難易度は高くなります。

 

その場合、事前に訪問介護事業所で利用者の状況を確認しておくなど、準備を入念に行ってから、介護サービスを始めることになります。

 

3:通院等乗降介助

通院等乗降介助というのも、ホームヘルパーの重要業務の一つです。利用者が病院へ通院する時に付き添い、車や電車、バスからの乗り降りをサポートします。介護サービスを受ける高齢者というのは、何らかの持病を抱えて、通院している人が大半なので、ホームヘルパーが必ず取り組む業務と捉えておいたほうがいいです。

 

巡回型は夜勤もあるのが滞在型との大きな違い

次に巡回型の業務内容についてです。滞在型との最も大きな違いは24時間体制で介護サービスを行うということです。先ほども触れましたが、必要があれば、深夜や早朝に訪問することになります。

 

基本的な業務内容は滞在型と一緒なのですが、そのなかでも、身体介護がメインとなり、特に、おむつ交換や体位交換、トイレ誘導などが主業務となってきます。

 

滞在型に比べると、短い時間の中で介護を行わなければいけないので、利用者との会話などはあまり取れないことが多いのですが、機械的な対応にならないように、介護業務をこなしながらも、出来る範囲内で、利用者とコミュニケーションを図ることが重要です。