介護の仕事につくために必要な資格、経験

老人ホームやホームヘルパーなどで、仕事をしたいと考えた時に、まず心配になることは、経験や資格のことだと思います。家庭では介護が必要になった時、その家族が介護することになるので、一見、誰にでも出来ることと考えがちです。

 

介護の仕事につくために必要な資格、経験

 

ただし、気の知れた家族を介護することとは違って、仕事としての介護は責任が違いますし、介護する人の症状も様々なので、どんな状況にも対応出来るだけの専門的な介護知識が必要となります。

 

そのため、介護現場で働く場合には、ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)以上または、国家資格である介護福祉士といった専門資格が必要となります。しかしながら、働きながら資格を取ることを条件に、無資格でも介護職員として、採用される場合もあります。

 

入社した施設や事業者が自社でヘルパー講習を行なっている場合には、ヘルパー講習終了後に当施設、当事業者で働くことで、講習料が免除されるという待遇を設定しているところもあります。これから介護業界で働きたいという人は、タダで資格を取得出来るのでオススメです。

 

なお、介護業界には様々な資格が存在しますが、そのなかでも下記の4資格が代表的なものとなります。

  • ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)
  • ホームヘルパー1級(現・実務者研修)
  • 介護福祉士
  • ケアマネージャー

 

まずは、どんな資格が必要?

介護福祉士とケアマネージャーは、実務経験が必要となるので、希望したからといってすぐには取得出来る資格ではありません。そのため、まずはホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得することを目指すことになります。

 

ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)は、要介護者の自宅に訪問する訪問介護でも、老人ホームなどの施設介護の仕事でも、必ず取得するべき資格といえます。

 

ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)は登竜門

ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)は、規定の講習を受けることで取得することができます。一般的に2ヶ月程の期間で取得できるように設定されています。10万円前後の取得費用が必要となります。

 

ただし、先ほどお伝えしたように、入社を条件に会社が費用を負担したり、自治体が助成金を出している場合もあるので、こういった制度を上手に利用することで、費用負担を抑えることが可能です。

 

ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)を取得した後、3年の実務経験を持ち、規定の講習を受けると、介護福祉士国家試験の受験資格を得ることが出来ます。

 

しかしながら、現時点では、ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)の資格のみで、働き続けている人が多いのが現状です。これまで、ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)も介護福祉士も介護サービスにおいては、あまり能力の差を評価される機会がなかったからです。

 

ただし、最近になり、ホームヘルパー2級(現・介護職員初任者研修)と介護福祉士との資格取得者の割合で、介護保険の利用料区分が算出されるようになり、介護福祉士を積極的に採用する施設が増えています。

 

算定の基準が下がらないように、介護福祉士が辞めた場合には、介護福祉士を補充するといったようにです。今後は、介護福祉士の資格の重要性が高くなることが間違いありません。

 

介護の分野で長く働くことを希望するのであれば、ホームヘルパーで満足することなく、キャリアアップを目指すことをオススメします。資格取得への受験料を負担してくれる制度を持っている施設も多いので、今がチャンスです。

 

生活相談員という資格

介護の仕事の中には、生活相談員という仕事もあります。介護施設には、必ず1名以上、在籍していることが求められる職種であり、利用者の受け入れや契約手続きといった窓口業務を行う仕事です。

 

老人ホームでは、入所の相談や日常生活の相談、医療機関との連携や他の専門職、家族との連絡、通所介護(デイサービス、デイケア)だと、通所介護計画書の作成、確認、サービス担当者会議への参加、利用者や家族の相談、契約処理などが担当業務となります。

 

老人ホーム、デイサービス、ショートステイなどの窓口となる生活相談員になるためには、介護福祉主事、社会福祉士、精神福祉士などの資格が必要になります。