聖隷福祉事業財団の中途採用事情~年収、就労環境などについて~

静岡県を中心に1都8県(東京、千葉、神奈川、静岡、兵庫、奈良、愛媛、鹿児島、沖縄)において、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケアハウス、デイサービス事業所等、様々な介護施設を運営している、大規模社会福祉法人、聖隷福祉事業財団。

 

聖隷福祉事業財団の中途採用事情~年収、就労環境などについて~

 

昭和初期の結核患者に対する看病から始まり、長年に渡り、医療保健・福祉の分野で、様々な事業を展開してきた法人ですが、近年では、介護事業にも力を入れています。キリスト教の「隣人愛」を基本理念として、利用者のみならず働く人にとっても健全な運営がなされています。

 

現在は既存施設の拡充に加えて、新規施設の開設を着々と進めており、これまでは関東地方に限られていましたが、最近では関西にも進出するなど、事業を拡大しています。それに伴い、人材登用を積極的に行っています。

 

聖隷福祉事業財団の中途採用について

中途採用に関しては、介護ヘルパー、介護福祉士、ケアマネージャーといった介護職のみならず、看護士、医療事務、機能訓練員等、様々な職種において、募集がかかっています。生活相談員、サービス提供責任者、施設管理責任者などを募集する求人も、たびたび発生しています。

 

介護職については、資格・経験の有無を問わず、人間性を重視した採用が行われています。具体的な採用プロセスとしては、書類審査の後、面接、適性検査、筆記試験を経て、採用が決定されるといった形になります。

 

介護職員の年収について

聖隷社会福祉法人の社員年収は、職種や学歴、経験年数、雇用形態によって変わりますが、現場の介護職の場合、月給換算で、15~27万円くらいが手取りとなり、基本給については、おおむね、他の大手介護事業者と同等のレベルとなります。

 

しかし、聖隷福祉事業財団では、賞与が4.05カ月分と、他社を大きく上回るレベルとなっています。そのため、年収でみると、介護業界のなかでも、トップクラスとなってきます。

 

正社員の場合、夜勤手当、通勤手当(上限55,000円)、住宅手当(上限27,000円)、時間外勤務手当、扶養手当などが支給されるので、手取額は、さらに増えることになります。

 

下記に、具体例を挙げておきますので、参考にしてください。

  • 22歳 介護ヘルパー 年収350万円
  • 26歳 介護ヘルパー 年収400万円
  • 28歳 介護福祉士 年収480万円
  • 42歳 介護福祉士 年収530万円
  • 33歳 ケアマネージャー 年収560万円
  • 41歳 ケアマネージャー 年収600万円
  • 30歳 機能訓練指導員 年収600万円
  • 37歳 生活相談員 年収500万円

 

なお、聖隷福祉事業財団の大きな魅力として、勤続1年目から退職金を受け取ることが出来るようになっています。介護の世界では、退職金制度を設けている企業自体が少数派であることを考えると、これはかなり恵まれた制度と言えます。

 

また、財形の積み立てや短期貸付金制度、医療費・人間ドックの補助金制度(本人だけでなく、子供、配偶者、両親も受けることが可能)などが完備されているなど、給与には含まれない補償が充実している会社でもあります。

 

昇給・評価制度について

聖隷福祉事業財団では、定期昇給が年に1回ありますが、金額としては、それほど大きな額は見込めません。まとまった額の昇給を得るには、ケアマネ、サービス提供責任者など、介護計画を作成するポジションに就くか、もしくは、管理職ポジションに昇格することが必須と考えてください。

 

人事評価は年1回、毎年、自分で設定した目標の達成度合いに、勤続年数、資格を加味する形で、行われることになります。また、昇格は試験制となっており、所定の試験に合格することでランクが上がる仕組みとなっています。

 

なお、聖隷福祉事業財団は、介護スタッフだけでなく、事務スタッフ、医療スタッフを併せたなかで、管理職に就く人材が抜擢される仕組みとなっており、他の介護施設に比べ、昇格が難しくなっています。

 

介護職の場合、ケアマネージャーの資格を持っている人が、管理職に上げられるケースが多くなっているので、キャリアアップ志向が強い人は、最終的にケアマネになることを目指すようにしてください。

 

研修制度について

聖隷福祉事業財団は社内の研修制度が充実している会社です。介護のスキルや知識を身につけるための研修だけでなく、コミュニケーションスキル、リーダーシップスキル等、一般的なビジネススキルを磨くための研修も用意されています。

 

生き方や働き方について学ぶための自己啓発研修も設けられているため、社会人として、幅広く成長出来る環境となっていますし、社員同士の勉強会やカンファレンスも定期的に開催されているので、実践的な学びも可能です。

 

また、資格取得を支援する体制が整えられており、外部の講座を受講した際には、受講費の補助を受けることが出来ます。

 

ワークライフバランスについて

聖隷福祉事業財団は、4週8休を基本に、年末年始休暇、厚生休暇4日、有給休暇が保障されています。残業が発生することは殆ど無いため、自分の時間をしっかり確保することが出来ます。事前に申し出をすれば、長期休暇を取得することも可能です。

 

介護業界では珍しく、1週間程度の休暇を取って旅行に行く人が少なくない会社なので、プライベートを重視する人にとっては、聖隷福祉事業財団は理想的な会社と言えます。

 

女性の働きやすさについて

聖隷福祉事業財団は、出産や育児に関わる制度が充実しています。育休は最長で3年間取得可能ですし、託児所や保育所が完備されているので、復帰後も無理なく、働き続けることが出来ます。

 

また、会社側が指定する医療施設で出産すれば、分娩費用の自己負担分を補助してくれる制度も用意されており、子育て支援という面では、かなり恵まれたフォローを受けられます。

 

一方、キャリアアップという点では、男女差自体は存在しないのですが、転勤を受け入れられる人でないと、管理職に就くことが難しいという事情があるため、女性にとっては厳しいかもしれません。実際、聖隷福祉事業財団では、管理職の大半を男性が占めています。

 

聖隷福祉事業財団の転職先としての価値

ここまで、聖隷福祉事業財団の就労環境について、様々な角度から見てきましたが、大手介護事業者のなかでも、恵まれた環境が整備されている会社なので、介護の世界で働くのであれば、聖隷福祉事業財団は勤務先としてオススメです。

 

ただ、聖隷福祉事業財団は成長が著しい会社でもあるので、事業の拡大に併せて、社内の環境が変わることもあります。そのため、転職を検討する時には、常に最新の状況を把握することを心がけてください。

 

一個人から外部から調べるのには限度がありますが、介護業界に精通している転職会社に問い合わせれば、実情について教えてもらえます。彼らは様々な企業の情報を押さえているので、他社と比較検討するといったことも可能です。

 

実際に、聖隷福祉事業財団への転職を目指すとなった時には、少しでも良い条件で入社出来るように、初任給などについて、交渉してもらうことも出来ます。何かと頼りになる存在なので、うまく活用してください。

 

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